この本を読んで得すること・得られるもの
D・カーネギー流、4つのコミュニケーション術。
1. 人を動かすためには、人の立場に身を置く。
まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることが出来る。
人にアドバイスを与えるとき、多くの場合、自分の立場からしか物事を考えていない。典型的な例は、子供に勉強をさせようとする親だ。「勉強しろ!」と怒鳴ってみたところで、子供にとってモチベーションになるのだろうか?そうではなく、勉強することのメリットを、子供の本能的な欲求を満たす形で、並べてみてはどうだろう。
勉強する→賢くなる→お金持ちになる→大好きなサッカーのユニフォームを買い放題の人生
このように、相手の立場に立つことで、物事は驚くほどスムーズに、”自分の都合の良いように”動いてゆく。
2. 人に好かれるためには、誠実な関心を寄せる。
人間は、他人のことには関心を持たない。朝も、昼も、晩も―ひたすら自分のことに関心を持っているのだ。
人々に関心を持ってもらうためには、まずは自分から彼らに関心を持つことだ。何故なら、人々は彼ら自身のことに一番関心があるからである。単純明快。友を作ることも、恋人を作ることも、ビジネスを育てることも、この原則の上に成り立っているということに気づこう。
3. 人を説得するためには、議論を避ける。
議論をしていれば、人に勝つこともあるだろう。しかし、それはむなしい勝利だ―相手からの好意は決して勝ち取ることが出来ないのだから。ベンジャミン・フランクリン
議論に勝っても、相手からの好意が得られなければ、利益はない。ゼロだ。それより、むしろ相手に賛同しつつ、相手からの信頼を勝ち取り、様々なメリットを享受する方がよっぽど賢明だ。
人を説得したければ、相手に気づかれずにやることだ。誰にも気づかれないように、巧妙にやることだ。
相手の間違いを指摘することは、「私はあなたより頭がいい」といっていることに等しい。相手の感情を傷つけることにメリットは一つもない。だから、教えないふりをして相手を教え、相手が知らないことは、「忘れているのだ」と言ってみよう。
4. 人を変えるには、顔を立てる。
たとえ自分が正しく、相手が絶対に間違っていても、その顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷つけるだけに終わる。
いくら成果が芳しくなくても、一所懸命に働いた人の顔を立てるべきだ。人間は、絶対に恩を忘れない。これを意識することで、多くの人々の忠誠心を獲得することが出来る。人をしかりつけても、嫌われるだけで何もメリットがない。
ここで紹介したのはほんの一部で、本にはたくさんのテクニックが具体例と共に掲載されている。
この本を書いた人
- デール・カーネギー Dale Carnegie
- 出身地 ミズーリ(米国)
- 誕生日 1888年11月24日
- 職業 ライター モチベーショナル・スピーカー
- 関連する組織 デール・カーネギー研究所
雑誌記者、俳優、セールスパーソン等を経て、YMCA弁論術担当に。その後、独自のコミュニケーション法を確立。
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