【スノーボール】ウォーレン・バフェットが、投資人生を語る。

snowy-mountain

ウォーレン・バフェット。

シャイで几帳面な性格とは裏腹に、ハンターのごとく割安株を買いあさり、億万長者への階段を駆け上がった男。
バフェットの人生を描いた名著、スノーボール ウォーレン・バフェット伝をご紹介します。

ウォーレン・バフェットとは?

史上最も成功した投資家の一人

ウォーレン・バフェットは、歴史上最も成功した投資家の一人です。

世界の長者番付には常に上位に名を連ねる、指折りの大富豪。

アメリカ中西部のオマハで、株式ブローカーの息子として生まれました。
父親が共和党議員として当選すると、ワシントンDCでも青春時代を過ごしています。

新聞配達や「ピンボール」の設置など、若くして財産を築き始めたバフェット。
コロンビア大学でベンジャミン・グレアムに師事した後、投資家としてのキャリアをスタートさせます。

ウォール街と距離を置く、「オマハの賢人」

ウォーレン・バフェットは、金融の本場「ウォール街」を嫌い、拠点を地元のオマハに据えます。

ウォール街特有の強欲さや都会的なライフスタイルとは一線を画し、自宅でひたすら「お買い得な株」を探し続ける。
若くして健全な投資スタイルを確立したバフェットは、順調に資産を増やしていきました。

投機的な株式を避け、現実的な考え方をするバフェットは、幾度もの不況を乗り越えることになります。
その並外れた洞察力と自制心を称賛して、人々は彼を「オマハの賢人」と呼ぶようになりました。

お金が大好き、だけど倹約家。

何兆円もの資産を保有するバフェットは、もちろんのことお金に強い執着心を持っています。

coca cola

しかし、バフェットの他の大富豪と明確に違うところは、「倹約家」の一面なのです。

愛車はキャデラック一台、自宅は若いころに手に入れたオマハ郊外の一軒建てのみ。
大好物はマクドナルドのハンバーガーとコカ・コーラ。

余計な費用は徹底的に削って、最大限の資本を株式に投下する。
既に十分すぎるほどの資産を保有しながら、倹約を続けるのは若いころの習慣からでしょうか。

お金に対しては、常人では理解できないほどの哲学を持っているのがバフェットという人物なのです。

正義感が強く、慈善事業に積極的

ウォーレン・バフェットが尊敬されている最も大きな理由の一つとして、彼の「慈善事業での功績」があります。

政治家の息子として育ったバフェットは、正義感が強く、富の不平等に非常に敏感です。
自分が大富豪になったのは、成功のチャンスに溢れたアメリカに、政治家の息子として生まれた運によるものだとも言っています。

億万長者らしからぬ考えですが、これが彼の晩年の活動に影響を与えています。

バフェットは、自らの資産のほどんどを「ゲイツ財団」に寄付することを明言しています。
親友のビル・ゲイツが運営するこの財団を通じて、世界の不平等の拡大を防ぐために私財を投じています。

合理的なビジネスマンの一面と、高い倫理観を備えた人格者としての側面を同時に持っている点が、彼の魅力を高めています。

「スノーボール」のスゴイところ

バフェットが協力した唯一の自伝

「スノーボール」の素晴らしい点は、バフェットが取材に協力した唯一の自伝である点です。

ウォール・ストリートから距離を置くバフェットに接触できる人物は、そう多くはありません。
ましてや密着取材を敢行して書籍を出版するなど、至難の業なのです。

この本の著者であるアリス・シュローダー氏は、ウォール街の関係者で珍しくバフェットが心を開いた人物でもあります。
バフェットとは、保険アナリストとして、バークシャー・ハサウェイを担当した際に知り合いました。

1000ページ以上にも及ぶ「スノーボール」では、取材に約5年間も費やしています。
細部にわたるバフェットと彼を取り囲む人々の描写に、思わず熱中させるほどの魅力があります。

「スノーボール」の登場人物

最後に、「スノーボール」に登場する人物を少しだけ紹介します。

スージー

スーザン・バフェット(通称スージー)は、バフェットの妻であり、彼にとっての最大の精神的支柱です。

何かと世話を焼く性格で、バフェットのみならず悩みを抱えている人には無償で手を差し伸べます。
彼女が、若かりしバフェットの成功の陰の立役者といっても過言ではないでしょう。

ハワード・バフェット

ハワード・バフェットは、ウォーレンの父で共和党議員の元株式ブローカーです。

正義感が強く、自分の意思を貫くウォーレンの性格は父親譲りの点でしょう。
母親との関係が複雑だったウォーレンにとって、父は尊敬の対象として描かれています。

ベンジャミン・グレアム

ベンジャミン・グレアムは、「バリュー投資」として知られる投資方法を考案したコロンビア大学の経済学者です。

19歳で彼の著作に出会い感銘を受けたバフェットは、コロンビア大学院でグレアムに学びます。
グレアムの思想はバフェットの投資の根幹をなすもので、彼の人生に最も大きな影響を与えました。

チャーリー・マンガー

チャーリー・マンガーは、のちにバフェットの右腕となる元弁護士の投資家です。

投資に対して慎重派だったバフェットに、積極的な投資方法を勧め大成功に導きます。
バークシャー・ハサウェイの副社長を務め、バフェットとは一心同体の存在です。

ビル・ゲイツ

ビル・ゲイツは、言わずと知れたマイクロソフトの創業者です。

(↓ゲイツとバフェットの2ショット)

View this post on Instagram

Buddy comedy coming soon. #bestfriends

A post shared by Bill Gates (@thisisbillgates) on

パソコンに全く興味のないバフェットと、投資の知識のないゲイツは、初対面から惹かれあいます。
長者番付のライバルでありながら、年の離れた親友として、バフェットはゲイツに全幅の信頼を寄せています。

「スノーボール」ウォーレン・バフェット伝のまとめ

いかかでしょうか。

ウォーレン・バフェットの人生の魅力を、少しでも感じていただけたら幸いです。
実際の「スノーボール」では、ここでは書かれていないようなスリリングなエピソードや、バフェットの人生観が満載です

というよりむしろ、面白い部分はほとんどここでは隠しています。(笑)

気になった方はぜひ手に取ってみてください。

 

 

Photo by Chris Biron

コメント