「果てなき野望」に見る、ジェフ・ベゾス5つの経営哲学。

Jeff Bezos 成功を導く名著

2018年の長者番付でついに首位に躍り出た男。小売業の常識を根底から塗り替えた世界最大の企業「Amazon」を率いるジェフ・ベゾスの経営哲学とは?伝記「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」をヒントに探っていきます。

ベゾスの経営哲学5か条

常識外れの長期戦略


ジェフ・ベゾスがAmazon.comを創業したのは1993年。もともとはウォール・ストリートで働く金融エリートだったベゾスは、コンピューターとインターネットが金融の世界を根本から変えるのを目の当たりに。好待遇の仕事を自ら投げ出し、文字通り何でも買える「エブリシング・ストア」の実現に乗り出しました。ベゾスの卓越した「先見の明」は、いわばAmazonを動かす”エンジン“。何しろ、当時はまだ「グーグル」さえ無かった時代ですから。

「早くデカくなる」


Amazonの創業初期、ベゾスが社員に繰り返し語っていた言葉は「早くデカくなる」。利益を度外視した拡大戦略は初期から行われていて、一時はあまりの利益率の低さに証券アナリストから見放されることも。「イケてない」会社のレッテルを貼られてもベゾスはめげずに、ひたすらに事業を拡大してきました。結果、ドット・コム・バブルを生き残り巨大企業の仲間入りを果たすことに。クラウドサーバーの「AWS」に始まり、音楽、動画ストリーミング、タブレット、スマート・スピーカーなど…Amazonの「早くデカくなる」スピードは今でも鈍化しているようには思えません。

「顧客第一主義」を貫く


ベゾスがAmazonで実現しようとしているのは、「顧客満足を最大化する」こと。この点が、AmazonをAmazonたらしめている最大の要因かもしれません。「配送料無料」や「翌日配送」などのサービスでおなじみの「Amazon Prime」ですが、本当に便利ですよね。便利さゆえ、収益性を疑ってしまいたくもなります。実際、「Amazon Prime」の導入時には社内からも批判が上がったといいます。しかしながら、「顧客満足」がAmazonを支えていると信じてやまないベゾスは、「Amazon Prime」を成功させます。結果的に「Amazon Prime」会員のAmazonでの購入金額は不自然なほど上昇し、その後のAmazonの成功を支えることに。

倹約主義


Amazonの使命は、「無駄なコストを最大限まで削減し、それを顧客に還元すること」だと考えるベゾス。そのために、Amazonでは幹部クラスでも移動はエコノミー・クラス。チャーター機の利用料はベゾスのポケット・マネーで、社内の福利厚生はとても褒められたものではないとも。しかし、僕たちが享受しているAmazonのサービスには、やはりベゾスの倹約の哲学が源泉にあります。

並外れた競争心とリアリズム


「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」の著者、ブラッド・ストーン氏はAmazonの攻撃的な社風を批判的に描いています。Amazonが他の競合他社を追い詰めていく姿は、「ガゼルを追い詰めるチーターのようだ」と。Amazonが他の小売店に対し、赤字覚悟の激安価格で攻勢を仕掛け、最終的には安値で買収するというパターンは常套手段だと。Amazonの真意は「ベゾスのみ知る」わけですが、Amazonが市場の圧倒的な支配者になりつつあるのは紛れもない事実ですね。

「エブリシング・ストア」Amazonの未来は?

低収益率でも伸び続ける株価


Amazonは低収益率のビジネスモデルにも関わらず、株価は依然絶好調。ベゾス氏の離婚&スキャンダルの影響で株価が落ち込んだ時期もありますが。正直、ここまでくるとAmazonの本当の価値は分かりません。ですが、ベゾスは現在の状況を「完成形」と考える気は毛頭ないでしょう。そう、Amazonの躍進はまだ始まったばかりなのです。

「エブリシング・カンパニー」へ


Amazonは究極的にはどのような会社を目指すのでしょうか。ベゾスが創業期に掲げた目標は、「エブリシング・ストア」。その目標は、僕の目にはほぼ既に達成されているように見えます。ブラッド・ストーンは、次なる目標を「エブリシング・カンパニー」と表現。2013年に刊行されたオリジナル版の”The Everything Store”ですが、2019年の今日のAmazonの姿を既に予言しています。「Amazonはプライム会員を対象に、無料の『当日配送』を実現するだろう」「独占禁止法の厳しい調査を受けるだろう」…鳥肌の立つような予言のうち一つ、興味深いものがあったので取り上げます。

Amazonは、3Dプリンタを駆使して自ら商品を生産し始めるかもしれない

もしこの予言が的中するとしたら、Amazonは真の「エブリシング・カンパニー」へまた一つ歩みを進めることになるのでしょうか。

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