「いまを生きる」は、”常識を疑うこと”を教えてくれた。

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常識を疑うこと、自分の心の声に従うこと、今を生きること…
いつもの学校では教えてくれない、人生において大切なことの数々を教えてくれる先生がいた。

今回は、ロビン・ウィリアムズ主演、「今を生きる」のレビューをご紹介します。

「いまを生きる」の基本データ

監督ピーター・ウィアー
製作国アメリカ合衆国
公開1989年
受賞第62回アカデミー賞 脚本賞

「いまを生きる」のあらすじ

舞台は、米国バーモント州の男子校。私立の名門、ウェルトン・アカデミーには、名門大学進学の期待を背負った秀才たちが集まっていた。内気な少年トッドは、兄に続いてウェルトンへの転校が決まり、期待と不安を抱えて新学期を迎える。ウェルトン・アカデミーで重視されるのは、厳格さと勤勉さ。教員たちは生徒に対し沢山の課題を課す、保守的な校風が伝統だ。

しかし、新学期から英語のクラスを担当するのは、そんなウェルトンの校風とは似てもつかない人物だった。中年の英語教師ジョン・キーティングは、ウェルトンのOBでありながら、次々に斬新な指導法を取り入れていく。「教科書なんて破り捨ててしまえ!」「机の上に立って、新しい視点を取り入れてみよう」はじめはキーティングの指導法に戸惑う生徒たちだったが、徐々に感化されていく。今まで親や世間の期待に応えようと必死だった生徒たちは、はじめて自らの情熱に気付くようになる。

「いまを生きる」のおもな登場人物

ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)

キーティング先生は、保守的だったウェルトン校にラディカルな考えを持ち込みます。他の教員に煙たがられても一向に気にせず、生徒たちと真摯に向き合います。キーティングが、様々な方法を使って世間の常識を打ち破ろうとしていくところが、この映画の楽しいところです。演じるのは言わずと知れたロビン・ウィリアムズ。父親のような、反面教師のような。温かみと無謀さを兼ね備えたキーティングのキャラクターを、完璧に演じ切っていますね。

ニール(ロバート・ショーン・レナード)


ニールは、医者の息子で、もちろん家族には後継者として期待されています。必死に勉学に励んでいたところ、キーティングに出会ってしまうのです。(苦笑)感化されたニールは、演劇クラブの活動に熱中するようになり、ついには俳優を志します。自分の夢のために、親に立ち向かう姿に注目です。

トッド(イーサン・ホーク)

トッドは、内気で自己主張が苦手な少年。それを見抜いたキーティングは、彼の心の声を引き出そうと働きかけます。トッドとキーティングが教室で対面する場面は、この映画でも一番の名シーンです。

チャールズ・ダルトン(ゲイル・ハンセン)

チャーリーはクラス一のお金持ちの息子で、常にイージーゴーイング。早くからキーティングの指導に興味を示し、楽しみます。個人的には、一番好きなキャラクターです。(笑)常にみんなを楽しませる社交性と、友情に熱い律儀な素顔。チャーリーの一挙一動が、観る者のハートを熱くさせます。

「いまを生きる」の感想。

「いまを生きる」。

この映画のメッセージは、「自分自身の心に従って生きること」なのではないでしょうか。家族や教師など、社会的なプレッシャーがかかっているウェルトン校の生徒たちは、自分の本心に気付くことさえなく無心で勉学には励んでいました。そこに現れたキーティングは、「世間の常識」の儚さを気づかせるために様々なアプローチをとっていきます。生徒たちは常識を疑い、そして「本当の意味での」自己実現を目指して歩み始める。その深いメッセージが、心にしみました。

そして、ハッピーなだけではないのがこの映画の奥深いところだと思います。実際に、新たな視点を得た生徒たちは危険なチャレンジをたくさんしていきます。それで何かを学び取るものもいれば、そのまま終わってしまうものもいる。常識にあらがって生きる時、うまくいくことだけでないのが、現実的で説得力があります。キーティング自身も完璧ではなく、半ば反面教師として映るシーンもあります。しかし、やはり彼の存在が生徒たちの心に響いているのが感動的でした。

この映画は、僕のような若い人に見てほしいと思います。思わず、自分の人生に重ねずにはいられなかったからです。メッセージはシンプル。自分の心に正直になったとき、新しい人生が始まる。

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