「奇人たちの晩餐会」フランスのエスプリが効いた、何ともおバカなコメディ。

dining table映画

皆さん、「フランス映画」にどんな印象を持ってますか?
知的なイメージや、ロマンティックなイメージを持たれる方が多いでしょうか。

今回は、そんな印象を完全に裏切る、フランスいち(?)おバカなコメディ映画、「奇人たちの晩餐会」のレビューをご紹介します。

「奇人たちの晩餐会」の基本データ

監督フランシス・ヴェベール
製作国フランス
公開年度1998年
受賞セザール賞 (脚本賞 主演男優賞 主演女優賞)

「奇人たちの晩餐会」のあらすじ

「奇人たちの晩餐会」は、イケメンで金持ちの社長、ピエールが友人と開く、恒例の夕食会。その実情はというと、社長や友人が選りすぐりの「変人」をセレクトし、夕食会に招いて楽しむという、完全にゲスなコンセプト。(苦笑)今回、奇人たちの晩餐会に招待されたのは、税務局に努める「ピニョン」。名前から個性が溢れていますね。(笑)中年男性のピニョンの趣味は、「マッチ棒を使っての模型作り」。

イケメン社長は、最初は余裕を漂わせて晩餐会を楽しむ気満々なのですが、開会直前に腰を痛めてしまいます。意気消沈したイケメン社長は、キャンセルしようかと考えますが、そこに上機嫌のピニョンが登場!パリでも有数の実業家にディナーに呼ばれて鼻高々なピニョン。(笑)もちろん、ピニョンはこの時点ではまさか自分が見世物にされているとは気づいていません。そして、ピニョンとイケメン社長、そしてその妻と愛人をも巻き込んだドタバタ劇が始まるのです…

「奇人たちの晩餐会」のおもな登場人物

ピニョン(ジャック・ヴィルレ)


晩餐会の招待客、変わり者のピニョンです。趣味は「マッチ棒を使っての模型作り」で、愛するサッカーチームはパリ・サンジェルマン(PSG)。注目なのは、ピニョンのこれでもかというほどの天然さ。イケメン社長のピエールの指示に対して、いつも的の外れた行動をとってしまいます。それが最終的にドタバタ劇を引き起こすことになるのですが…熱狂的なPSGファンであることが分かるサッカー観戦のシーンも注目です。そして、ところどころ調子に乗り出すんですね。そこが少しイラっとしますが、でも憎めません。(笑)

ピエール(ティエリー・レルミット)

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As we continue our celebration of the 20th anniversary of Francis Veber’s classic “Le diner de cons” (“The Dinner Game,” 1998), here’s one of our favorite moments in the film – among too many to choose from. In this iconic phone call with Juste Leblanc, François Pignon has one mission: He has to inquire about Pierre Brochant’s wife. Naturally, he gets carried away by pretending to be a Belgian producer, accent and all! . . . #gaumont #gaumontclassics #frenchcinema #cinemafrançais #frenchfilms #frenchmovies #cinema #films #cinephile #cinephilecommunity #moviescene #film #cultfilm #LeDînerDeCons #TheDinnerGame #FrancisVeber #AlainPoiré #JacquesVilleret #ThierryLhermitte #FrancisHuster #JusteLeblanc

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イケメン社長のピエールです。よくある設定ですが、イケメンでエリートなのにドジを踏んでしまう男。ピニョンを晩餐会に呼んだせいで、どんどんおかしな方向に行ってしまいます。最初の方の、ピニョンに対するうさん臭い態度が笑えます。「あなたをゲストとして歓迎しますよ」みたいな。(笑)ピニョンのマイペースさに呆れ、絶望するシーンもシュールで面白いですね。

「奇人たちの晩餐会」の感想

一言でいうと、こんなに笑った映画はありません。(笑)最高に面白いです。変わり者を呼んで、晩餐会を開くという設定自体がまず秀逸だと思うのですが、それ以上に配役が見事だと思います。特に、ピニョン役のジャック・ヴィルレは最高です。何とも言えない、チャーミングな変わり者の役がはまり役だと思うし、悪気はないのに面倒を引き起こしてしまうところも笑えます。社長役のティエリー・レルミットも、イイ感じで軽薄な男の雰囲気を出しています。

アメリカのコメディに比べて、ヨーロッパのコメディはシニカルでシュールなものが多いような気がします。この「奇人たちの晩餐会」も、なかなかにシュールな笑いを提供してくれます。また、物語がほとんど一部屋の中で進むというミニマルな点も、脚本の面白さを証明していると思います。ストーリーと演技のクオリティで攻める、なかなか実力派のコメディです。

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