ビットトレードを買収し、日本進出を本格化させています。
今回は、日本の仮想通貨取引所Huobi(フォビ)について、
この三つの観点から解説していきたいと思います。
Huobi(フォビ)の基本情報
運営会社:BitTrade
ビットトレードはもともと、「ビットトレード」というオリジナルの取引所を持っていました。
しかし、Huobiの買収を受けて、2019年1月8日からHuobi(フォビ)ブランドで取引所運営を開始することになりました。
親会社:Huobi(フォビ)グループ
世界でも有数取引高を誇るグローバルな仮想通貨取引所を運営しています。
Huobiは2013年に中国で創業されました。
しかし、2017年以降中国政府の規制が強化されたことを受けて、本社をソウルに移しました。
現在ではシンガポールに本社を置いています。
社長:李林(Leon Li、リー・リン)
李林氏は北京の精華大学を卒業後、オラクルを経てHuobiを創業しました。
取り扱い通貨:5種類(BTC, ETH, XRP, BCH, QASH)
イーサリアム(ETH)
リップル(XRP)
ビットコインキャッシュ(BCH)
ライトコイン(LTC)
モナコイン(MONA)
です。
ラインナップはビットトレード時代のものを引き継いでいます。
最小取引額:0.001BTC
2018年12月21日現在のレートだと、0.001BTC = 450円。
手数料
出入金手数料
日本円:
入金:銀行手数料のみ
出金:無料
仮想通貨
入金:無料
出金:マイナーへの報酬のみ
マイナーへの報酬は通貨により異なります。
取引所は仲介手数料を請求していません。
取引手数料:無料
セキュリティ
コールドウォレット
インターネットから隔離されたコールドウォレットを使うことで、ハッキングの被害を最小限に抑えることができます。
Huobiでは、全ての仮想通貨がコールドウォレットにより管理されています。
マルチシグ
マルチシグとは、複数の機関で仮想通貨の送金の承認を行うシステムです。
マルチシグにより、不正送金の確率を下げることができます。
レバレッジ:なし
現在対応しているのは、現物の取引所形式の取引のみです。
Huobi(フォビ)のメリット
世界的取引所Huobiの資金力
現在日本国内で営業している取引所の中でも、Huobiは親会社の規模が群を抜いています。
現在はビットトレードをベースにした運営が中心ですが、今後大きな変化を加えてくるかもしれません。
豊富な資金力や運営実績を背景に、他の取引所とは一味違うサービスを提供してくれる期待もあります。
日本での取り扱いの少ないアルトコインなどが購入できるようになれば、一気に主役の座に躍り出る可能性もあります。
現物取引手数料が無料
実際の取引での収益額を維持するためにも、取引手数料の少なさは肝心です。
取引手数料の観点からみて、Huobiは有力な選択肢です。
セキュリティ面で実績あり
Huobi Japanの前身となる取引所ビットトレードは、ハッキングなどの問題を起こしたことがありません。
Huobiの運営を直接的に担うのはビットトレードになるので、セキュリティ面で信頼がおけます。
Huobi(フォビ)のデメリット
レバレッジ取引ができない
これは前身のビットトレードを引き継いでいる仕様です。
レバレッジ取引は、もとでより大きな取引ができるシステムで、上級者を中心に人気があります。
しかし、失敗すると多額の資金を失うリスクもあります。
Huobiではレバレッジをかけることができませんが、一般的なユーザーの方ならあまり問題はないかもしれません。
ユーザー数は発展途上
利用者数が少ないと取引の流動性の低下は避けられないため、スプレッドが広くなってしまう可能性があります。
一般的に、利用者数が多いほど狭くなる傾向にあります。
スプレッドの金額は取引所の収入となります。
今後は、Huobi Japanの利用者数がどのように増えていくかがポイントになるでしょう。
現実的には、世界的な取引所であるHuobiのブランド力を生かして徐々にシェアを拡大していくはずです。
また、1000円分のリップル(XRP)がもらえるキャンペーンを行うなど、精力的に利用者拡大を図っています。
このまま順調に運営が進めば、利用者は増えていくはずです。
日本円以外の法定通貨が使えない
外為トレードを行っているユーザーの方には少し不便かもしれません。
しかし、一般のユーザーの方にとっては日本円が使えるメリットの方が大きいです。
海外バージョンのHuobiでは、日本円を使うことができないからです。
Huobiでは、基本的に日本円かビットコインのいずれかを利用して取引を行うことができます。
ほとんどのユーザーの方にはとっつきやすいと思います。
Huobi(フォビ)のまとめ
世界的な取引所としての呼び声も高く、ビットトレードを傘下に収める形での日本上陸となります。
手数料に関しては業界最安レベルで、早くも国内でもトップレベルの使いやすさが期待されます。
通貨のラインナップも十分で、今後新たな通貨の上場もあり得るかもしれません。
一方、利用者数に関しては現時点で不安が残りますが、Huobiブランドを駆使すれば早々に沢山のユーザーが集まるはずです。
日本に新規参入する取引所としては史上最大級といっても過言ではありません。
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