
「クレジットカードってそもそも何だろう…?」
そんな疑問に答えていきます。
クレジットカードのしくみ
「クレジット・カード」は、ただのプラスチックではありません。そもそも、「クレジット」は、英語で「信用」という意味。「クレジットカードは『信用』のもとに成り立っている」というのが最も重要なポイントです。少し具体的に考えていきましょう。
クレジットカードは、3者の協力で成り立っています。
- カード利用者
- 加盟店(お店)
- カード会社
私たちが普段買い物をするとき、お札や小銭でお金を払いますよね。お札や小銭が支払いの手段に使えるのは、それらを発行している「政府」や「中央銀行」を私たちが「信用している」から。それと同じように、クレジットカードは、「カード会社」に対する私たちの「信用」をもとに成り立っています。カード利用者は事前に「審査」を受けているので、支払いが滞る可能性は低い。それを前提に、加盟店はクレジットカードでの支払いを導入しています。
カード利用者のメリット
いつでも買い物ができる
クレジットカードは、「月単位の支払い」を前提としています。そのため手元にお金がなくても、収入の見込みがあれば、理論上は買い物をすることが可能です。
海外で気軽にお買い物
海外でもクレジットカードを利用できます。キャッシュレス化が進んでいる欧米などではカード支払いが一般的。別途カード会社に対して事務手数料を支払います。
ネットショッピングもスムーズ
クレジットカードを使えば、ネットでの買い物を比較的スムーズに進めることができます。海外のサイトで決済をするのも意外と簡単です。
盗難・紛失の保証を受けられる
クレジットカードの場合、「盗難補償」等がついている場合には保証を受けられます。保証が存在しない現金に比べた際のメリットのひとつ。
身分証明書として
特に海外に行ったときに、「第二のパスポート」として機能します。信頼を示さなければいけないシーンで役に立つかもしれません。
社会的信頼を表せる
クレジットカードを持つことは、安定した支払い能力を示すことでもあります。ゴールド・カードやブラック・カードなど、限られた人にしか所有できないカードを持つことでステータスを示すことも可能ですね。
加盟店のメリット
効率性アップ
現金を処理する作業を省くことで、人件費を抑えることができます。また、支払いがスムーズになることで沢山のお客さんが購入しやすくなります。
購入単価アップ
人は、現金で支払うときより、クレジットカードを使うときのほうが支払いの判断が早いそう。加盟店にとっては売り上げが伸びるというメリットがあります。
カード会社のメリット
手数料
加盟店から支払われる手数料の一部がカード会社の利益になります。なお、加盟店(お店)は手数料を消費者からとることはできないので、手数料はカード利用者ではなくお店側が全額負担します。
クレジットカードの種類
クレジットカードには様々な種類があります。大きく分けて、2つの観点があります。
国際ブランド
国際ブランドは、大元のカード会社。このブランドによって、そのお店でそのカードが使えるかが決まります。
VISA
米国のカリフォルニア州の会社。世界で圧倒的なシェアを誇っています。日本では三井住友VISAカードが有名ですね。
Mastercard
米国のニューヨーク州の会社。VISAと同じく世界的なシェアがあります。
American Express
米国のニューヨーク州の会社。ゴールドカード・ブラックカードなど高いステータスを連想させるブランドです。
JCB
日本の会社。特に国内での使用に利便性があります。
Diners Club
米国のニューヨーク州の会社。American Expressと同じく高級感のあるカードを発行。
カード会社
三菱UFJ銀行など、上記の国際ブランドと提携してカードを発行する会社。楽天やイオンなど、金融業が本業でない場合でもカード会社として「提携カード」を発行しています。また、国際ブランドが独自に発行するカードは「プロパーカード」と呼ばれています。
クレジットカードの歴史
世界
19世紀後半からクレジットカードの原型は存在。膨大な小切手や現金の信用低下を受けて普及しました。1950年に最初の専業企業としてDiners Clubが創業しました。
日本
日本では1960年にDiners Clubのカードが、現みずほ銀行と現JTBの間で発行されたのが起源です。
決済内容の種類
決済には一定期間における限度額が決まっています。そのなかでも、「どう使うか」の部分、決済内容についても決まりがあります。
ショッピング機能
ショッピング機能は文字通り普段の買い物に利用することのできる限度額です。
キャッシング機能
キャッシング機能は、直接現金を借り入れて、現金で様々な買い物に利用することのできる機能です。
豊富な決済方法
クレジットカードには様々な決済方法があります。
一括払い
一括払い・または二回払いは手数料がかからないので、一番合理的な決済方法といえるかもしれません。ただ、一回における支払額は大きくなります。
分割払い
分割払いは三回以上に分けて支払う方法です。この時は手数料が発生します。まとめて払わなくてよいのがメリットといえるでしょう。
リボ払い
毎月の支払額が同一になる支払方法です。月々の支払金額を抑えることができますが、利息が発生します。
クレジットカードを安全に使う方法
当然ながら、支払い能力を超えた使用は控えるべき。また、フィッシングサイトで情報が漏洩しないように、安心できるネットショッピングサイトを選ぶことも重要です。磁気カードから情報を盗む手口もあるので、肌身離さず持ち歩くことも効果的。またカード裏面の署名は紛失したときに絶対に必要になるので忘れずに書いておきましょう。
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