
なんとなく、株価の決まり方とか、知りたい。
そんな方を対象に、適当かつ的確に、ザックリと株価の決まり方と、企業価値評価の方法について解説して差し上げよう。
一応注意としては、僕自身は専門家でもないので、あくまでザックリと、である。
しかし、本当のところザックリと、が一番効率的だし、最強だと思っている。
それでは始めよう。
そもそも、株価ってなんだ。
株式の値段って、どのように決まっているのか。
考えたことのある人はいるだろうか。
安心してほしい。
普通の人なら、考えたことは無いはず。

需要と供給なのでは。
そう、究極的には、マーケットの需要と供給で価格が決まっていく。
しかしながら、そこにはある程度の”分析”方法が存在していることも忘れないでほしい。
今回は、主に二つの方法にフォーカスする。
1.配当(会社が生む利益のうち、株主に還元される部分)
2.キャッシュフロー(会社に入ってくるお金)
最もベーシックな方法なら、最低でもこれらの要素を考えれば、なんとなく企業の価値が分かってくる。
現在価値と将来価値って何が違うんだ。
企業の価値について考える前に、まずは「現在価値」と「将来価値」の概念について確認しておかなければならない。
それでも、全く心配はいらない。
木でイメージしよう。
これらの概念は、一行で説明が終わる。
これは、もう即答であろう。
今貰う木の苗の方が大きくなっているはずだ。
これで、現在価値の大体のフィーリングは分かる。次は、お金に当てはめて考えてみる。
今貰う100万円と、10年後にもらう100万円、どっちがいい?
という問題である。

貯金として、10年後に受け取りたい…
まあ、そんな人もいるかもしれない。
しかし、合理的なビジネスマンはそんな風には考えない。お金は、誰かに貸すだけで勝手に増えるのである。
今貰える100万円なら、だれかに貸すだけで、10年後には利子込みで100万円以上になっているはずだ。
100万円×(1+利子)=???
(イェーイ!100万円以上になっている!!!)
10年後もらえる100万円なら、もちろんただの100万円。
そう考えると、
今貰う100万円の価値>10年後もらえる100万円の価値
なのである。
その理論で行くと、10年後もらう100万円は、少し手を加えてやる必要があるのに気づくだろうか。
そこで、「将来価値」「現在価値」の概念が登場する。
10年後の100万円について考える。
「将来価値」は、10年後における価値なので、100万円のまま。
「現在価値」は、10年後の100万円から、10年間さかのぼった値段になるので、100万円より低くなる。(10年間経って、100万円に成長していったイメージ)
これが、「現在価値」「将来価値」の概念なのだ。
「企業の価値」って、どうやって決めるんだ。
「現在価値」「将来価値」については分かった。
ここからは、実際に株価・企業価値の測り方についてみていこう。
DDM(配当割引モデル: Dividend Discount Model)
そもそも、配当って何?
「配当」という言葉を知っているだろうか。
ザックリと言えば、一年間お金を稼いだ企業が、そのボスである株主に支払うお金のことだ。
基本的には、一株当たりいくら、と決まっている。つまり、株をたくさん持っているほど、受け取る配当額も多くなる。
DDMとは。
DDM(配当割引モデル)は、配当の額が株価を決定している、という考えに基づいている。
この式では、P(price)が株価、D(divident)が配当額、rが利息を表している。
一年目の配当が(1+r)で、二年目の配当が(1+r)^2で…というように割られているのが分かるだろうか。
このように、将来の配当は現在価値に合わせて、少しづつ減額されていくのである。
DCF(割引キャッシュフロー法: Discount Cash Flow)
キャッシュフローって、そもそも。
僕は会計に詳しくはないので、詳しいことはわからない。
それでも、キャッシュフロー(cash flow:お金の流れ)という単語から、なんとなくの意味は理解していただけると思う。
つまり、現金の出入りなのだ。
現金の欠乏は、企業にとっては死を意味する。借金が払えなくなり、株券は紙切れになって解散だ。
収益は、税金や借金の支払いなどを経て、最終的には剰余金として、株主の持ち物となる。
だから、キャッシュフローが企業価値を左右する要素として有効になる。
DCFとは。
DCFも、DDMと基本的に考え方は変わらない。
NCF(正味キャッシュフロー:net cash flow)は、文字通りキャッシュフローの額を指している。
DDMと同じように、利息に応じて一年ごとに減額がされていて、ここにも「現在価値」の考え方が適用されている。
ちなみに、利息の額が式に入っているのは、もし株式を買わないで国債(国にお金を貸すこと)を買った場合、受け取れる利息の額を考慮しているからだ。
まとめ
何となくではあるが、DDMとDCFについて理解していただけただろうか。
重要なポイントは、
1.配当とキャッシュフローが株価・企業価値を決める
2.将来受け取るお金は、「現在価値」に置き換えられて、減額される
の二つだけだ。
ここまでの話は、あくまで理論上の話なので、実際のマーケットがどのように動くかはまた別の話になっていくことには、留意されたい。
Photos by Todd Quackenbush Johann Siemens J E W E L M I T CH E L L
Thanks a lot!!!
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