君は、「生命保険」と「損害保険」を聞かれて、答えられるか。
子供や後輩に聞かれて答えられなかったら、少し恥ずかしくないか?
分からない。
そんな方。
一緒に、基本的な「生命保険」の「損害保険」違いを確認していこう。
生命保険と損害保険の違いは?
まずは、最も基本的な概念から。
生命保険。死亡リスクと生存リスクの違いは?
生命保険は、文字通り「ヒトの死亡または生存」のリスクを対象にする保険。
死亡リスクと生存リスクには、以下のような違いがある。
・死亡リスク…世帯主等が死亡したとき、残された家族が収入を失ってしまうリスク
・生存リスク…予想外に寿命が長かった場合。老年を迎え、収入を得る手段が減ってしまうことのリスク
生命保険は、これらのリスクに対し、リスク発生時の「保険金」で賄うシステムだ。
え、無料で保険金を受け取ることが出来るの???
もちろん、このサービスは無料ではない。保険契約者は、定額の保険料を支払うことによってはじめて、リスクに対する備えを行うことが出来る。
損害保険
損害保険は、「物の減少」「収益の減少」「費用の支出」「賠償責任の負担」のリスクを対象にしている。
それぞれのリスクについて詳しく確認しよう。
物の減少
地震が起こったとき、火災が起こったとき。僕たちの車や家はどうなってしまうのだろうか?
そのようなリスクに備えるため、損害保険が利用されている。
収益の減少
収益の減少は、天気に関連するリスクが考えられる。
例えば、コカ・コーラにとって、晴れの日、雨の日。どちらが売り上げにとってポジティブかわかるだろうか。
晴れるとのどが渇くから…晴れの日の方がポジティブかな。
逆を言えば、雨の日には売り上げが減少するというリスクがある。
これを防ぐために、実は、企業は損害保険を買ったりしている。
費用の支出
自動車保険は、費用の支出のカテゴリーとして最も有力なのではないか。
事故を起こすと、車の修理等の費用が掛かってしまうのは言うまでもない。(僕も車体の後部を壊したことがあります…汗)
賠償責任の負担
企業であれ個人であれ、損害賠償のリスクは常に付きまとう。
最近では、自転車の損害保険の契約もメジャーになり始めている。ケースによっては、多額の損害賠償額あり得るため、義務化も検討されているほどだ。
「第一分野・第二分野・第三分野」の保険って?
保険には、「第一分野・第二分野・第三分野」というものがある。
「分野」とは?
分野の分け方は、ざっと以下のようになっている。
・第一分野…生命保険
・第二分野…損害保険
・第三分野…人の病気、けが、介護
基本的に、第一分野は生命保険会社、第二分野は損害保険会社という棲み分けが法規制によって行われている。
第三分野に関しては、生保、損保共に扱うことが出来る。
「パーソナル・リスク」とは?
パーソナル・リスクとは、文字通りその人自身に関するリスクを指している。
先ほどの分け方だと、パーソナル・リスクは第一分野と第三分野ということになる。
生命保険・損害保険の意外な違い
ここからは、少し細かいけれど、重要な両保険の違いについて確認していこう。
保険金給付の方法の違い
リスクが現実化したときに支払われるのが「保険金」だ。
保険金の支払い方にも、生保・損保に違いがある。
生命保険の場合、あらかじめ決められた金額が支払われる方式になっている。
それに対して、損害保険では、事故の規模に応じて支払われる保険料が変動するようになっている。
契約期間の違い
終身など長期契約なのは生命保険。対照的に、一年契約など短期契約なのは損害保険だ。
生損兼営禁止
ちなみに、生命保険と損害保険の兼営は、法律で禁止されている。
そう、生命保険と損害保険を同時に販売している会社は、日本国内には存在しない。
これには理由があって、その背後には、生命保険と損害保険の性質の違いがある。
一般に、個人向けの前者に対し、後者は企業向けの保険も多く取り扱っている。
そのため、仮に損害保険による赤字を、生命保険による黒字で補うという形になってしまう場合、モラル的に問題があるのだ。
これが、生損兼営禁止となっている理由なのだ。
まとめ
もう、生命保険と損害保険の違いを聞かれても、困ることは無いだろう。
Photo by Ruvim Noga
Thank you very much!
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