保険について調べているけど、そもそも基本的な言葉の意味が分からない。
そんな方。
マネだちで、「保険の基本」をすばやく、かつ的確に確認していこう。
保険の基本ワード7選
まずは、保険の中でも最も基本的な用語を確認。
保険〇〇シリーズ
保険用語の中で一番多く出てくるのが「保険〇〇者」という単語。抽象的で理解の難しい単語ではあるが、しっかりと抑えていこう。
保険契約者
保険契約者。
これは、文字通り保険の契約書にサインをする者。
保険のサービスを受けるために、定期的に支払う料金のことを「保険料」と呼ぶが、その保険料を支払うのが「保険契約者」である。
後ほど出てくる「被保険者」「保険金受取人」との違いに注意されたい。
保険者
保険者。
これを翻訳したのはいったい誰なのだろうか。(笑)確かに、英語(insurer)の直訳としては間違っていないけれど…。
「保険者」という言葉は少しイメージしにくいが、それを指しているのは、基本的には「保険会社」。
彼らが、事故などが発生したときに支払う「保険金」を支払う主体である。
被保険者
被保険者。
被保険者は、「保険事故」の対象となる人物。
例えば、John氏が「被保険者」、Paul氏が「保険契約者」である場合。
この場合は、Paul氏に保険事故が発生しても保険金は支払われないが、John氏に保険事故が発生した場合、保険金が支払われることになる。
保険金受取人
保険金受取人。
これも、文字通り「保険金」を受け取る者を指している。
「保険金受取人」という概念に「保険契約者」「被保険者」という概念を加えると少し面白くなる。
先ほどの例だが、
John氏が「被保険者」、Paul氏が「保険契約者」である場合、「保険金受取人」をRingo氏に設定することも可能なのだ。
専門用語チックだけれど、理解すると意外と面白い。そう、思わないか?
原則シリーズ
今度は、視点を少し広げて、「保険というシステム」を支配している法則について確認しよう。
これらのシステムが無ければ、「保険」というシステムは機能しない。少なくとも現在のところは。
大数の法則
大数の法則は、ザックリというと、
「たくさん集めれば、真実に近づく」
という考え方だ。
一番極端な例を挙げる。
例えば、世界の人口全員の平均身長を調べたいとする。
そんな時、ランダムに選んだ5人の平均身長のみがサンプルの時、正しい結果が出ると思うだろうか?
そんなやり方では、正確な数値は分からない。
逆に、サンプルの数を10人、1万人、1億人…
と増やしていくうちに、正確な平均値が分かるようになってくるはずだ。
これが、「大数の法則」だ。
生命保険の場合、この「大数の法則」に従い、なるべく多くの契約者を集めることで、正確な死亡率を割り出すことに成功している。
収支相等の原則
「収支相当の原則」は、一言でいうと、
「保険会社の収入と支出が一致しなければならない」
という内容だ。
一応、保険というシステムの公共性を考慮して、このような原則が掲げられている。
給付・反対給付均等の原則
「給付・反対給付均等の原則」は、
「保険契約者の支払う保険料と、保険契約者の受け取る保険金の期待値(予測値)は一致していなければならない」という内容になる。
一言でいうと、保険を買う人が、
「基本的には損もしないし得もしないように保険をデザインしなければならない」
というようなイメージだ。
何となく、収支相当の原則と似た概念ではある。
まとめ
二番目のセクションで、保険には3つの原則があることはお分かりになったと思う。
その冒頭の部分で、「3つの原則が現在のところ成り立っている」という表現をした。
これには理由がある。
最大の理由は、テクノロジーが金融を変えつつある、という点だ。「フィンテック」とも呼ばれている、イノベーションが浸透しつつある。
AIなどの分析によって、個人ごとの行動から事故率を予測できるようになれば、今までの保険の前提は完全に覆ってしまう可能性が高い。
Photos by Jack Patrick Seyed Ahmadreza Abedi Simone Busatto
Thank you very much!!!
コメント